ヤンシュ

Best of Bert Jansch

Best of Bert Jansch

尊敬するギタリスト兼シンガー、バート・ヤンシュの訃報を知ったのはついこの間のことでした。
命日は2011年10月5日、2か月も遅れて知ることになるとは。本国イギリスではニュースになっただろうけど、日本では自分で調べたりしない限り知ることはできないでしょう。
何の気なしにウィキペディアみてそれを知り、愕然としてしまいました。67歳でした。


2年ほど前、まず手始めにと考えてベスト盤を聴き、その後購入した1stアルバムにすっかり魅了されてから、彼の作品を追うように聴いていったものでした。

1stアルバムより。とてもメロウで優しい曲ですが、曲のタイトル「死の針」が意味する通り、ヘロインのオーヴァードーズで亡くなった友人に捧げられた曲です。



2ndアルバムからの曲。2003年、元スミスのジョニー・マーとの共演。ジョニー・マーもヤンシュに影響を受けた一人。



71年発表の6枚目「Rosemary Lane」のオープニング曲。短めですが実に美しいナンバー。このアルバムが作られた時の彼の本業はなんと農業で、農作業の合間に一台のテープレコーダーを持ち込んで、それを数回に分けて録音したそうです。




78年発表の「A Rare Conundrum」からのナンバー。この頃はアルバムタイトルにもある「カナンドラム」というユニット名でツアーをしていました。カナンドラムはヤンシュのギター&ボーカルにベースとフィドルを加えたトリオ編成で、その時のライブ映像がDVD化されています。



バート・ヤンシュは様々な伝説を残していて、来日した時は日本酒の一升瓶を一人で空けてからステージにあがり(!)、名インスト「アンジー」をバシッと披露した後、酔い覚ましのために外に出て行って15分は戻って来なかったそうです。それだけでもう偉人の域ですね。
これからも彼の音楽を聴きこんで行こうと思います。