ゴーゴー マニアック

こないだスーパーマリオブラザーズ3やりながらこのアルバム聴いてました。

Take It Out on Me

Take It Out on Me

非常にカルトなコンポーザー、ピーター・アイヴァースによって1970年に録音され、2009年に陽の目を見ることになった幻のアルバム。
ここでは彼はまだ歌っておらず、カバー曲1曲を除いて作詞・作曲とアレンジの担当、それからハーモニカをプレイしてます。
ボーカルを取るのはAshia Puthliという女性。他ギター、ピアノ、ベース、ドラムのメンバーについては明記されてなく、なかなかミステリアスな作品です。
サウンドはかなり捻じれたアシッド・ブルース・ロックといった感じ。
ノリ自体は割と地に足の着いた、どっしりとした演奏ですが、この女性ヴォーカルはかなりキテる感じです。けっこう御機嫌なテンションですが、時には気がふれたように叫んだり、笑い出したり、聴いててなかなか緊張感あります。アイヴァースのハーモニカ、ギターソロもキレキレでかっこよし。
3曲目「Make me」はアイヴァースらしい美しさと危うさのあるバラードで、このアルバムのなかでもベストだと思います。




ピーター・アイヴァースは69年にサイケデリックなデビュー作「ブルー・コミュニオンの騎士」でデビュー。
74年に自らがヴォーカルを取ったアルバム「ターミナル・ラブ」を発表。彼の高音でうすっぺらく、鼻にかかった歌声はまさに唯一無二なもので、今でもそのジャケとともに強烈なインパクトを放っています。

ターミナル・ラヴ

ターミナル・ラヴ



その後はテレビ番組「ニューウェーブ・シアター」のパーソナリティーを勤めたり、アルバム「ピーター・アイヴァース」を発表するなど、精力的に活動しますが、83年に亡くなってしまいます。
制作中だった「ニルヴァーナキューバ」と題されたミュージカルのための楽曲を収めた編集盤「ニルヴァーナ・ピーター」(個人的にはこれが聴きやすくてツボです)が彼の死後に発表されました。



あともう一つ彼の功績は、あのデヴィット・リンチの自主制作映画「イレイザーヘッド」の音楽を手掛けたこと。
そこでは彼の密かな名曲「In Heaven」が生まれています。
今日はその曲の、ピクシーズによるカバー・バージョンをどうぞ。

不吉なコードの流れと、ため息が出そうなメロディ。それとこの歌詞。すばらしいです。
ジョーイ・サンチャゴ、ギターうるさい(笑)。




シャルケは引き分けかー。ソルダードとラウルのゴールで一点ずつ。どちらも元マドリーでしたね。
ウッチー、おつかれ。